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artgallery MAIKA KOBAYASHIの作品集

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鮮魚・宴会場 三浦 (山形)

壁画のテーマは「未来への希望」である。海は生命の源とされているが、その比喩として妊娠中の母親の子宮にある羊水を表現している。羊水は海と同じく生命を育む場と捉えられる。この壁画では、海を背景にして、乳児と地球を大きく描いている。これにより、新しい命の誕生を表現している。また、周囲には差し込む光を通じて明るい未来を象徴しており、恋と大きな愛をモチーフにした架空の魚が泳ぐ。これらの魚は、祝福と子供たちの健やかな成長への願いを表している。

横幅6.5m×高さ2.5m
2023年9月10日開始(下地)、10月4日完了(ニス)

「この絵、母さんが、俺が赤ちゃんの頃に描いた壁画らしい」

産後2ヶ月で壁画の仕事に戻る決断をしたのは、将来、息子が街中の壁画を指差し、誇らしげに他の誰かに話す未来の姿を思い描いたからでした。

出産してから1ヶ月が経った頃、山形県天童市の三浦鮮魚から壁画の依頼が届きました。内容は「お食い初め」をテーマに赤ちゃんを壁画に描いてほしいというものでした。その瞬間、これはまさに私の運命だと感じました。長らく母親としての自分を諦め、画家としてのキャリアに集中していた私にとって、母性が新たなモチベーションに変わるなんて夢にも思いませんでした。

「街中にアートを」という提案の背後に、私自身の新たな目標が明確になりました。それは、自分の子どもが誇りに思う作品を生み出すことです。今後は街中の壁画を通じて、息子が胸を張って語る作品を創り出すことが私の熱い願望です。将来、彼が街を歩きながら誰かに話す瞬間を思い描くと、もっと頑張ろうと思えます。(2023.10.1)