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林芳正外務大臣・武井俊輔外務副大臣との車座対談

2022/12/11

▲林外務大臣 は 武井外務副大臣 と共に、地方の魅力を世界に発信する「地方を世界へ」プロジェクトで宮城県及び山形県を訪れ、若者を含め多様な分野で活躍する方々と日本の外交政策や地方の魅力発信等について意見交換を行いました。

 

 

山形グランドホテルにて 外務省からいらっしゃった林芳正外務大臣・武井俊輔外務副大臣と共に「山形から世界へ」をテーマとした車座対談に参加いたしました。これまで私が取り組んできた海外への発信やこれから目指すもの、現在の活動についてお話させていただきました。
海外への取り組みに対して、外務省として積極的に応援いただけるとのお声掛けをいただき非常に心強く思いました。貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。
2021年に山形に移住するまで10年間を東京、2年間をロンドンを拠点とし「日本人である」という大きな括りのアイデンティを持って作品を発信していました。
現在は「山形を拠点にしているアーティスト」という更にコアなアイデンティティを持ち、車座対談のテーマである「山形から世界へ」をスローガンに掲げています。山形をテーマに据えるにあたって「山形」や「蔵王」という言葉をただ借りてくるのではなく、制作現場として山形(蔵王)をホームに据えることで文化的・歴史的な文脈の中に私のアート活動を定義するという宣言となります。
イギリスを代表するテキスタイルデザイナー、ウィリアム・モリスは、イギリスのコッツウォルズを拠点にし、特にバイブリーという村を「英国で最も美しい村」とたたえたことで有名です。私がイギリスで真っ先に訪れたのが実はコッツウォルズで、友人たちからは「まずはロンドンじゃないの?笑」と驚かれたわけです。それほどに、彼の作品のルーツである「土地」に惹かれたわけです。
彼は田舎にある石造りの邸宅と、それを取り囲む自然豊かなこの場所を「地上の楽園」と言い、愛してきました。 この石造りの官邸内は、妻ジェーンの妖艶の絵をはじめ絨毯、壁紙、カーテン、ベッドカバー、四柱式ベッドの飾りカーテンなどなど、自分のデザインで製作された調度品で飾り立てられています。
私は山形の企業や郷土品とどんどんコラボレーションしているわけですが、何かしらの形で世界に作品が知られた時、そのルーツを問われたときに「山形」という土地の素晴らしさをどれだけ言葉で残せるか。それをいつも考えています。
高度成長期の熱に浮かれた「カワイイ」や「クールジャパン」ではない、深く、世界にインパクトを与え続けている文化を再掲していきたい。しかし、地方に長くお住まいの方だけでなく日本人はいつも自分を知りません。法華経の「衣裏珠譬(えりじゅのたとえ)」のように、自分の衣の裏に宝珠が縫い付けられてい
るのを知らずに新しい「バズる」コンテンツばかり探しているのが今の日本です。昔からあり、しかし忘れ去られていたこの宝珠を山形で再発見し、アートによって再掲する。日本国内にも、また世界にも同じようにこの宝珠を再発見してもらいたいと考えています。